導入にあたって

ハード的な環境とソフト的なルール化

リモートワーク(=テレワーク)を⾏うにあたっては、①ハード的な環境整備と、②ソフト的なルール化が欠かせません。

①ハード的な環境整備

一口にリモートワークと言っても、いろいろな方法(ハード環境)があります。

(a)会社のノートPCを持ち帰る
(b)作業に必要なファイル等を持ち帰り⾃宅PCで作業する
(c)⾃宅PCでクラウド上のファイルを操作する
(d)⾃宅PCから会社のPCにログインし遠隔操作する

などなど。。

⾃社(または担当者)の業務内容、業務環境に応じて、メリット、デメリット含めどのパターンが最適なのか考慮する必要があります。また、リモートワークの方法によっては、接続するためのソフトや環境設定が必要になったりもしますので、それも踏まえて検討しましょう。

ちなみに弊社では⾼額なソフトがインストールされている必要があったり、業務遂⾏上 社内LAN環境が必要だったりするため(d)⾃宅PCから会社のPCにログインし遠隔操作する を採用しました。

また、事前に「明⽇は在宅勤務」と明確なら良いですが、例えば⼦供が熱を出したので出社できなくなった、など突発的な対応を考えると「会社のパソコンをそのまま使える」メリットは大きいです。

②ソフト的なルール化

ハード的な環境整備はできたとしても、きちんとルール化していないと今後の運用上支障が出かねません。すぐ隣の席で会話しながらであれば何の問題もなくても、物理的距離が離れていれば起きてくる問題もあります。

また、どうしても出勤している⼈に負担がかかりがちになってきます。お互いを理解・尊重しあいながら円滑に運用するために、事前にルール化しておきましょう。

どういう基準でテレワークを⾏い、どうなったらテレワークを解除するのか、特に「解除」する時の基準を明確にしておく必要があります。

あとは、業務の指示系統や、細かいところでは勤務表の付け方なども事前にルール化しておかなければ現場が混乱します。
そして、なぜリモート勤務を⾏うのか、その目的・意義=大義も重要です。

参考例

一つの参考例として弊社でリモートワークを導⼊した際に定めた内容を例示します。

基本的な考え方

  • 全従業員の生活・財産を守る。
  • 全従業員の健康を守る。
  • 会社として一定レベルの品質・クオリティ・作業量は維持する必要あり。

リモート勤務を必須とする要件について

  • ⾃⾝の体調不良(頭痛、発熱等のカゼの諸症状)・・・基本は休む
  • ⾃⾝が感染者の濃厚接触者となったとき。

※⼩学生以下の⼦供︓学校休校中の扱いは個別に相談

本措置の対象期間について(*1)

基本的に、政府からの⾃粛要請が終結するまで(「非常事態宣言」が発令された場合は、その解除まで)
ただし、国内外の状況次第で会社判断により変更する場合もあり。

(*1)本措置を「リモートモード」、本措置の対象期間を「リモート期間」と呼びます。

リモート勤務シフトについて

現状 最危険時期であるとの認識から、最危険時期を脱するまではリモート勤務を基本とする。
ただし、

①対面での打合せが必要な場合は出社していただく場合もあり。
②最危険時期を脱したと判断される場合は、一⼈ずつ出勤してもらうなど段階的にレベルを下げる。

リモートアクセス環境(TeamViewer)について

インストール、ログイン、接続方法(別紙資料参照)

業務遂⾏方法について

  • 業務開始前後に連絡を(開始時はパスワードの通知)
  • チャット、メール等を有効に使い、必要であれば電話連絡。
  • 業務を離れる時(休憩時間)は、画面ロック(Winマーク+l)

勤務表、その他事務的事項について

  • 勤務表の備考欄に「リモート勤務」と記載する(その他は通常通り)
  • リモート勤務の場合でも時給に変更なし(交通費はなし)

その他

リモート勤務は、今後台風・交通トラブル・天変地異等の際にも 都度判断のもと柔軟に対応していく。